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ワビーニョサビーニャ0001

  • 6,600円(税600円)
型番 ws_0001
重量 150

制作年:2016
サイズ:高さ13センチ
素材:陶




ワビーニョサビーニャとは???

この頭が器になっている宇宙人は
ワビーニョサビーニャといって金星からやってきました。
地球の美しいところ、素晴らしいところを学び
金星に持ち帰るために地球に来ました。
彼らは頭を器にすることで、直接器に入ったものから情報を得ます。
美しい花なら、花の素晴らしさを感じ、
美味しい飲み物なら、美味しさを学びます。

このワビーニョサビーニャの頭部に、あなたの身近にある
素晴らしいものを入れて、彼らに地球の素晴らしさを
教えてあげてください。
金星には宇宙全体の情報が集まる図書館があって、
ワビーニョサビーニャは地球のことをいつも学びたいと
思っています★


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以下は、この作品の制作に至る
作家としてのコンセプト、動機です。



個展のタイトル《 animisum 》とは、生物や無機物を問わず
あらゆる存在の中に魂が宿っているという考え方で
19世紀後半にイギリスの人類学者が最初に使った言葉です。
とはいえこの観念は海外由来のものではなくて、古代の日本に
存在していた《八百万神》(やおよろずのかみ)という観念と
等しく、森羅万象に神が宿っているというものでした。

昔の人は目の前にある大きな山にも、大木にも、
神が宿っていると考えてそこにスピリットを感じ、現在でも
多くの神社が山や巨木や滝をご神体としています。
道端の石ころにも、、普段の生活で
使う道具にも、神が宿ると考えていたようした。
《八百万神》として《百鬼夜行絵巻》中でも擬人化した
道具たちが描かれ、江戸の画家・鳥山石燕によっても現在まで
語り継がれるメジャーな妖怪が生み出され
ゲゲゲの鬼太郎、ポケモン、妖怪ウォッチ、、、と
《八百万神》の概念は現代まで繋がっています。

私は当たり前のように神社で手を合わせていましたが
改めてanimisumの観念をベースにして
神とかスピリット、、、という見えない存在について考えたとき、
全ての生物あるいは無機物もみんな同じ
《エネルギー》に由来していて、
おのおのがどういう形態に凝縮しているか、、、という違いだと
思い至りました。
地球や宇宙のあらゆるものが、まったく同じエネルギーを
共有しているということは量子物理学の世界の概念にも
通づるようですから、考え方を抽象的に進めていくと瞬く間にイメージは妄想で膨れ上がり
想像は宇宙に飛び出してしまうのです。
こうして手にしたごはん茶碗から、妖怪や八百万スピリットの
話につながり、、エネルギー体が宇宙空間に拡散して、、、、、
、、、、、、、、器が宇宙人になってしましました。笑