制作年:2016
サイズ:高さ35センチ
素材:陶
この土偶は縄文土偶として有名な遮光器土偶をモチーフにしたもので、
おもて面が遮光器土偶と火炎土器を合わせたイメージで彫刻を進め、
うら面は不動明王をキャラクター化したような彫刻を施しています。
古代の信仰や儀式と、現代の信仰や宗教的な要素の共通点を
フュージョンした土偶作品です。
土偶は縄文時代のものが発掘され、出土される土偶のデザインは
まるでロボットや宇宙人や精霊?神様?のようなデザインなんです。
みなさんご存知でしたか?
遮光気土偶のようなビジュアル的に特徴のあるデザインの
衣装を纏った存在が
縄文人の前に実際に居たのでしょうか?
あるいはよく言われるように宗教的な行為の中でデザインされた存在なのでしょうか?
はたまた私が今回作ったコンセプトのように、
縄文人がテレビなどのような彼らの情報端末内の
コンテンツにおいて登場した人気キャラクターを模して
後世に残そうとした、コンセプチュアルなものだったのでしょうか。
もしも一万2千年後に
この土偶が発掘されたとしたら
僕が縄文人たちに土偶を介して感動をもらったように、
僕も未来人に感動を送り届けることは可能なのでしょうか?
考えるだけでロマンが尽きない土偶という存在は、
僕に創作活動を継続させるインスピレーションを
与え続けてくれます。